無料ブログはココログ

2017年12月 7日 (木)

商標の論文問題風に

 甲は、2010年4月に、指定商品を「小田原で製造されたかまぼこ」として、商標「小田原かまぼこ」について地域団体商標制度を利用して商標登録出願をし、その後商標登録を受けた。

 一方、南足柄市(小田原市の隣市)の食品加工事業者2001年頃から包装の目立つ場所に「小田原かまぼこ」と表示して、かまぼこの販売を継続している。

 甲は、に対し、商品の販売差止と、損害賠償を求める訴訟を提起した。この事案において、の請求が認められるか、20171124日を基準として説明せよ。

 

突然なんだと思われるかもしれませんが、11月24日の横浜地裁小田原支部の判例まんまを論文問題風にしてみました。

判決もまんまなんですが、ほら弁理士試験の受験勉強って「実務と全然関係ない」みたいに言われるじゃないですか。

なのでたまには「ちゃんと我々の学習している内容で世界が動いているじゃあないか」のような実感があると良いかなーとか思いました。

試しに問題を解いた上で判例を見てください~

 

 

2017年11月24日 (金)

20日はLECの合格祝賀会がありました。なんとなくLECの合格祝賀会は毎年雨が降る確

率が高い気がするのですが、今年は晴れて良かったです。

司法書士と合同で行うことは賑やかで良いのですけれど、偉い先生が多くなると、どうにも

式辞祝辞と歓談時間のバランスが悪くなりますねー。先生方も参加者の皆様も同様に感じ

ているところだと思いますので来年の課題です。

今年の合格者は255名で、LECの祝賀会に100人近いエントリーがあったというのは凄い

ですね。関西圏は別にやりますから関東圏合格者の半数程度か、それ以上の方が出席し

ていただいただいたことになります。 LEC弁理士課もとりあえずこれで一区切り、という感

じです。合格者の皆様はその思いを一層強く感じられていることかと思います。とはいえ合

格者の皆様はまさにここからが本番ですね。これから実務修習も始まります。

段ボール箱で気が遠くなりそうなテキストの山が送りつけられるのは変わらないのですか

ねー^^ 皆様がんばってください。

2017年11月 9日 (木)

平成29年度弁理士試験の合格発表がありました!

255名合格!うっひょーバブリー!!

あれれれ・・・255名?口述受験者が254名だったような・・・

どうやら工業所有権法免除という免除資格を持つ方は口述試験を免除されるらしく、

受験番号18000000番台の方が工業所有権免除者にあたるらしいです。そうなると5名

が口述試験を受験せず合格されていることになり、口述受験組は250/254人が合格。

実に98.43%という弁理士試験始まって以来の脅威の合格率となりました。

確かに今年は、「口述ダメだった・・・」という方をほとんど見かけなかったのですが、

これは凄い数字ですね。

予備校的には、こんなに合格率が高いと来年の口述講座に人が集まらんー!!とか、

イヤラシイ発想になってしまいますが、それはそれとして合格者の皆様、本当にお

めでとうございます。

弁理士としてはここからがスタートですが、まずは勝利の美酒に酔い、明日の英気

を養いましょう!!

 

2017年11月 2日 (木)

閃きの番人w

事務所の所長が「弁理士島耕作」読んだ?読んだ?と、いうから何のことかと思ったら、

島耕作のプロダクションが弁理士をテーマにしたマンガを始めたそうです。

ついに弁理士がマンガになったか!とテンションが沸騰したのですが、なんのことはない

弁理士を周知させるために、弁理士会のプロデュースで、弁理士会のHPにアップされる

プロモーションなのでした。

設定も絵柄も、なんというかこう・・・実にどこかで見たことのある・・・

やはり、マンガなどのクリエーションというものはクリエーターが自己の思想感情の爆発を

「みんなオレの創作を見てくれやーーー!!」という表現として結実するものなのですねえ。

さすがプロが書いただけあって、弁理士会のマンガも決して完成度は低くないのですが、

第三者から「こんな感じで作ってちょ」という依頼で作られたものは、やはり湧き上がる情熱

のようなものが感じられにゃい。

そうはいっても、テーマがテーマですし、あるある感もくすぐってくれます。業界を知っている、

または弁理士試験の勉強をしている方にとっては、素直になれなくても・・・

まあ、あれです。ちゃんとおもしろい。

2017年10月19日 (木)

論文試験の振り返り

例年論文試験は、試験内容や合格者の傾向からどのような答案が求められていたのかなんとなくイメージできます。記載が軽くても項目を落とさないことを重視するタイプの受験生は少ない論点を掘下げて書くような問題が苦手でしょうし、丁寧な要件検討を意識する受験生は、沢山の設問において項目を列挙するような問題で時間不足になりがちです。

 

しかし、今年の試験は何が合格者と不合格者を分けたのかいまいち判然としません。再現してくれた構成を見るとそれなりに論点が挙がっている答案にひどい点数が付いていたり、普段から要件検討を相当しっかり練習している実力者が不合格になっていたりします。

一方、相当に軽い論述で、本人も受かると思っていなかったような方が受かっていたりもします。

単に項目を挙げれば点数が付く試験でなかったことは確かのようです。しかし、要件検討を丁寧に行う方も落ちている。一体「どこ」で差が付いたのでしょう。

 

今年の問題は、設問の問われ方が「説明せよ」「述べよ」「論ぜよ」等、バリエーションがありました。「説明する、述べる」などは別段法律用語というわけではありませんので、この問われの違いにより、出題者がどのような書き分けを求めているのか読み解くためには、一般の国語辞書によりその意味を求める必要があります。

「述べる」にせよ「説明する」にせよ、あまりに一般的な用語であるため、逆に厳密な意味を意識しない傾向があり、また辞書ごと解説が異なります。しかし、どの辞書を引いても「述べる」よりも「説明する」方が、詳細な説明を意味するニュアンスで解説がされています。一例として大辞林第三版などは「説明」を「よく分かるように述べること」としています。すなわち、論文においては、「述べよ」よりも「説明せよ」という問いに対して厚い記載をする必要があることは間違いなさそうです。

そう考えると、「説明せよ」という問いに対し、項目を列挙しただけの答案は題意に答えていないことになりますので、点数がほとんど付かないという扱いをされてもおかしくありません。一方、意匠法問題Ⅱのように警告段階における検討事項を列挙し「述べよ」などという問いに対しては、対応ごとの詳細な要件検討よりも項目を「落とさないこと」が重視されたと考えることもできます。

 

特実問題Ⅰの設問1⑴は、国際出願日が認められるための「手続」が問われていました。PCT11条を書いたという方は多かったですが、設問に対する答えとしては、「手続」という直接事項を意識する必要があったことは当然です。

 

一般的に論文は、「どんな書き方をしていても内容が合っていれば点が付く」と言われています。そしてそれは正しいと思いますが、「内容が合っている」というのが、単に条文の要件が全て列挙されている、ということに留まらず、質問と回答の対応、条文解釈の前提としての日本語として、出題に合致していることまでを含めて「内容が合っている」と判断されるとするならば、予備校としては苦しいところです。

 

とはいえ、出題者側が「機械的な処理で論文問題を解く」予備校的な答案を嫌っているというのはしばしば耳にする話です。かといって、平成一桁のような問題に戻すことも容易ではない。となると、出題者の意図をどれだけ汲んだ答案を書けているか、という点を採点に反映させるという運用を行うことも、あながちあり得ない話ではないように思えます。

 

上記は個人的な想像の域を出ない話ではありますが、今年の受講生には題意をより意識した答案を作ってもらえるよう、お話しをして行きたいと思いました。

 

2017年9月28日 (木)

論文試験合格発表

論文の合格発表がありました。合格された方は本当におめでとうございます!!

しかし、今年の合格者229人・・・

毎年「今年も少なくなりました」と書くのも飽きましたが、どっから見ても多くな

いですよねえ。合格率は概ね例年通りになりそうですが。

229人なんて今年の茨城県庁の採用職員数と同じですよ。その辺の公立中学の生徒数

ももっといるんじゃないですか。日本国民が1億2千万人いるのに、論文試験の合

格者が229人。これでいいのか弁理士。これでいいのか我が国の知財業界。

 

ともかく、論文試験に受かれば実際のところほとんど弁理士試験に合格したような

ものですが、ここで油断をして口述落ちなどということになれば、それはそれで精

神的ダメージが大きいです。

合格された方はもう一ふんばり、今年の最終合格まで駆け抜けてください!

2017年9月21日 (木)

備考類似

商標というと、会社の名称や商品名等をイメージしますが、最近スマートフォンの

ホーム画面にあるアプリアイコンの商標登録出願について続けて相談を受けました。

ゲームアプリ等のアイコンも人の知覚により認識できる図形であって、業として商

品・役務を提供する者が使用するものですから当然に商標として商標登録出願の対

象になります。

アプリアイコンは通常9類を指定しますが、42類なども併せて指定することが多い

です。

ところで、指定商品役務分類には「備考類似」という概念があって、通常は類似し

ないとされているものでも分類表の欄外に「備考」として類似が推定される場合が

あります。

電子計算機用プログラムには42類の電子計算機用プログラムの提供が備考類似とし

て付いてきますので、アプリアイコンなどでは9類をまるっと指定せず、指定商品

を「電子計算機用プログラム」として出願するもの有効です。

商標の答練問題などで指定商品について設題する際は、当然に商品役務分類表に基

づいて製作にあたります。なお書きで「類似するものとする」等の記載があるけど、

こんなもん類似するのか?というような商品について記載されているときは「備考

類似」かもしれません。疑問があったら類似商品役務審査基準をチラ見するのも勉

強になると思いますよ。

2017年8月31日 (木)

夏の終わりと意匠法5条

9月に入ると口述対策講座や、18年向け答練、Lゼミや秋講座の準備などが動き始め

るので、またぞろあわただしくなって来ますが、8月は講座の谷間であることもあ

り、弁理士課も夏バテ気味に弛んだ雰囲気が醸し出されていました。気持ちを切り

替えて行きまっしょい。

暑さにダレつつ条文をぱらぱら見ていて思ったのですが、意匠法5条(意匠登録を

受けることができない意匠)ってあるじゃないですか。1号が公序良俗で、2号が

他人の業務と混同、3号が機能的意匠。

審査基準を見ると国家元首や国旗等の権威尊重は「公の秩序」で読んでるんですよ

ね。まあいまさら感はあると思いますけど。

何を言いたいかというと、商標法4条(商標登録を受けることができない商標)と

同じような構成になっているのだなー、と。

商標法の4条1項は1号から6号まで権威尊重規定があって7号に公序良俗があり

ますが、これ7号で纏めようと思えばまとめられないことはない規定といえそう。

そのあとに10号から15号まで出所混同規定があって、18号に機能的商標が規定され

ている。

私は受験勉強のときに四法対照条文を使わなかったので、条文の対照関係を余り意

識してこなかったのですが、つくづく条文というのは構造的にできているもんだと、

あらためて感心しました。

2017年8月10日 (木)

論文試験受験者統計

首都圏は、5号の台風一過でものすごい熱気に包まれて熱中症続出です。

LECも各講師がお盆講座で熱い講義を繰り広げますので、暑さもいっそ突き抜けたいとい

う方は、最寄のLEC本校までお問合せください。 さて、論文試験の受験者統計が出ました。

今年の論文受験者は917人で、去年比190人マイナス。短答試験が難しかった影響ですか

ね。 しかし、弁理士試験の高年齢化が目立ちますね。最年少は19ですが、10代はこの19

歳お一人。最年長は80歳。10年ぶりに80代の方が、論文試験を受験されます。生涯現役

の見本のような方ですね。ぜひがんばって欲しいものです。

2017年7月27日 (木)

ケチャップが好き

論文の選択試験も終わり、LEC弁理士課もつかの間の穏やかな雰囲気が流れており

ます。

今日はセブンイレブンでオムライスを買って食べました。セブンのオムライスは、

プリッとケチャップがかかった、あのオムライスオムライスしたオムライスではな

く、シチューにオムライスが浮かんでいる感じなんですね。私は、ケチャップたっ

ぷりのオムライスが好きなのです。

 

話は変わりますが、商標法4条1項1号は国旗等と同一類似の商標は商標登録を受

けることができないという規定です。条文は明確ですが実際この拒絶理由にあたる

出願商標にお目にかかったことがありません。

ところで、日本で最初にケチャップを製品化したのはカゴメだそうです。カゴメの

「カゴメ」はトマトの籠を編みこんだ籠目のことで、カゴメはもともと籠目文様(

六芒星)を商標として使っていたらしいです。それがイスラエルの国旗に類似する

という理由で、その商標を使用しなくなったとのこと。ほほう・・・他国の国旗にあ

かる意思がなくとも、4条1項1号に該当する商標というのもあるもんなんです

え。

 

アメリカでは年間4,000万リットルのトマトケチャップが消費されるとか。どんだ

け好きなんだと。なんとなく日本人がケチャップの本場的にイメージするイタリア

ではあまり好まれていない模様。インドのカレーにカレールーが使われないような

ものですかね。

そうなると、この「ケチャップ」という言葉が英語なのかというと、少なくともイ

ギリスではトマトケチャップのことを「トマトソース」といい、ケチャップといわ

ない。知らなかったのですが、ケチャップというのは、もともと中国語だったそう

です。がががーん。

«まとまりの無い文章